学院に姿を現した奇術師・四次元男爵の圧倒的な力の前に、為す術なしのツインエンジェル。勝てるはずがない……恐怖に震える遥は、倒れた葵をおいて、一人その場を逃げ出してしまう。守るべきものを守れず、力も、希望も、絆もすべて失い、うなだれて独り学院内をさまよう遥。そこに現れたミスティナイトは「立ち止まって向き合うのだ、そうすれば、必ず見えてくる。自分が今、なにを為すべきか……」と遥に告げる。その時、遥の目に入ってきたものは、明日の学院祭のため、ボロボロになったセットを諦めずに、必死に修理する級友たちの姿だった。もう逃げない……逃がさない……あらゆる迷いを振り切った遥は単身、帰国の途についた四次元男爵のもとに向かい、戦いを挑むのだが……。
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