朝倉雅紀が沙緒里と出会ったのは、大学三年生に進級したてのころだった。彼女は、父・泰蔵が再婚した絵美子の連れ子。彼には、沙緒里がキラキラ輝いて見えた。そして沙緒里の方でも、彼に同じような感情が芽生えたのだ。一ヵ月後、泰蔵は交通事故で死んだ。絵美子は、夫の経営する芸能事務所『朝倉プロダクション』を引継ぎ、歌手志望の沙緒里の夢を適えようとする。 おりしも、人気バラエティー番組で三人組の女の子のレギュラーを決めようとしていた。絵美子は、自分の会社で伸び悩んでいる由奈と恵理佳を沙緒里と組ませて『TEINKLE』というユニット名で売り出そうとする。義母から「沙緒里のことをしっかり守ってあげて」とマネージャーを任されていた雅紀は、二人をおとなしくさせるために信じられない方法を取る。
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